P&ID とは、配管計装図も呼ばれ、標準な専用記号で配管プロセスと他の機器や計測器との相互作用を示すダイアグラムです。工業プロセスを示す場合によく使われます。
配管計装図は、プロセスを制御するためのプロセスの相互作用を示すことによって、プロセスプラントと配管システムについての設計とエンジニアリングにおいて重要な役割を果たします。P&IDは、配管、計装およびシステム機器のコンポーネントの機能的関係の概略図です。
PFDとP&IDの違い
計測の詳細は、設計の複雑さの程度によって異なります。例えば、デザインを簡略化や概念化にすることはプロセスフロー図(PFD)と呼ばれることが多いです。設計や概念設計では、完全に開発された配管計装図(P&ID) より、PFDには詳細なことが少ないのです。それによって、PFDはプロセスの仕組みを理解するためにのみ使用される一方、P&IDは、配管、計装およびシステム機器のコンポーネントの機能的関係を具体的に示します。
P&ID 記号について
PIDをより深く理解するには、配管計装図で使用されている記号を解読する必要があります。
アルファベットと数字の組み合わせは各グラフィック要素の内側に表示され、アルファベットの組み合わせはISA 規格で定義されます。番号はユーザーに割り当てられ、スキームは異なります。一部の企業はシーケンシャルナンバリングを使用しており、他の企業はプロセス番号に機器番号を結びつけており、またユニークで時にはあまり見かけないナンバリングシステムを採用している企業もあります。解析(A)、流れ(F)、温度(T)など頭文字で測定や開始変数を定義します。インジケータ(I)、レコーダ(R)、送信機(T)など後続の文字で読み出し、受動的、または出力関数を定義します。
以下はアルファベット付きのPID 記号の一覧です。
P&ID に必要とする/しないものとは?
P&IDは、プロセス産業において使用されてよく見られる用語です。製造会社のプロセスエンジニアは、現存するP&IDをプラント改造のために新規作成および/または修正する必要があります。すべての化学工学および関連工学の学生は、それについて学んだり、少なくとも聞いたことがあります。P&IDは、施設の設計、構築、作動に必要なハードウェアとソフトウェア(配管、機器、計装など)を含むプロセスの詳細なグラフィック表現です。
P&ID に必要のもの:
- 計装及び指定;
- 名前と番号付きの機械設備;
- すべてのバルブとその識別;
- プロセス配管、サイズ及びその識別;
- その他 - 通気口、排水口、特殊付属品、サンプリングライン、減速機、増速機及びスエージャー;
- 恒久的なスタートアップとフラッシュライン;
- 流れの方向;
- 相互接続の参照;
- 制御入力と出力、インターロック;
- 耐震カテゴリー;
- クラス変更のためのインタフェース;
- 品質レベル;
- 告知の入力;
- コンピュータ制御システム入力;
- ベンダーと請負業者のインターフェース;
- 他人が提供するコンポーネントやサブシステムの識別;
- 意図された機器の物理的シーケンス;
- 機器の定格または容量。
P&ID に必要のないもの:
- 計器ルートバルブ;
- 制御リレー;
- 手動スイッチ;
- 一次計器配管及びバルブ;
- 圧力温度及び流量データ;
- エルボー、ティー及び同様の標準的な継手;
- 様々な説明メモ。
PID の役割
PID により、配管システムによって相互接続された産業プロセス機器の視覚的表現が提供されます。それには以下の9つの役割を果たします。
- 全員に計測器のプロセスを明らかにする。
- プロセス中に発生するすべての関連操作のシーケンスを表し、分析可能な情報を含む。
- プロセスの範囲を特定することを助ける。
- 材料に起こることを提示する。
- デザインに組み込まれた仕様、標準、詳細を統合する。
- チームワークとコミュニケーションを促進する。
- 主要設備、プロセスライン、主制御ループの配置図をグラフィカルに表示する。
- プロセスで継続的に使用されるユーティリティを改善する。
- 建設材料に関するすべての詳細を掘り下げる。
PID 図の作成方法
PIDを作成する最も簡単で便利な方法は、Edraw PID 図のテンプレートから始めることです。
P&ID 記号を図面ページにドラッグし、配管でバルブと計器などを接続します。
装置、配管、バルブ、計器の周りにテキストを追加することで、配管計装図をよりわかりやすくすることができます。