年々,子どもの数が減っていますが,平均寿命は延びて,年金を払う労働人口に対し,年金を受け取る高齢者の数は増えて続けています。
そのため,若者は年金を払っていても,年金をもらえる年齢になったときに,もらえなくなるかもしれないと,年金制度が危ぶまれているのです。
今回は,そもそも年金制度ってどんな仕組みなのか,をお伝えしますが,複雑なことをマインドマップに落とし込むことの利点も,ご理解いただけると幸いです。
社会保障制度の何が複雑なのか?
まず,社会保障制度が複雑な理由は,以下の2点があると考えています。
➀「年金=お年寄り」のイメージが強すぎる
「将来,年金がなくなるかも」「年金暮らしだから」といった会話で出てくる年金。年金をもらうのはお年寄り,というイメージが強いのも当然です。
ですが,年金をもらう権利があるのは,お年寄りだけではありません。
病気やけがのために仕事や生活に支障が出ている方には「障害年金」が支払われるます。家族などのうち,生計をたてていた方が亡くなった遺族には「遺族年金」が支払われます。
このように,年金はお年寄りだけではなく,現役世代にも支払われるものです。ただ,年金支払い義務者は,年金を支払っていることが条件です。
➁年金と保険って,一緒なの? 別物なの?
「年金」は,「年金保険」の略称です。
ですが,「保険」にはいろいろな種類があるので,年金=保険ではありません。
「保険」は,大きく分けて,「公的保険」と「私的保険」があります。保険会社が保険者なのが「私的保険」。
国が保険者で,日本人は加入が義務付けられているのが「公的保険」。
「公的保険」には,「年金保険」「健康保険」「介護保険」「労災保険」「雇用保険」があります。
「保険」というのは,何が起こるかわからない世の中で,いざという時には助けてもらえるという安心を得るために,みんなでお金を貯めておこうという仕組みを指します。
頭で整理せずに,書き出すことの大事さ
このように,文字だけで説明されても,すぐには頭に入ってこないのではないでしょうか?
そこで,活用するのがマインドマップです。
マインドマップは,位置関係の整理や,全体像を俯瞰することに有効です。
例えば,➀年金のイメージも,年金はお年寄りに支払われる「老齢年金」だけでなく,他にもあり,それらをまとめて「年金保険」ということが一目瞭然です。
➁の「年金」と「保険」についても,こうすることで他の「保険」があるとわかります。
社会保障制度のマインドマップの作り方
まずは,わかっていることを「アウトライナー」で書き出してみましょう。アウトライナーは,右上にあります。
わかっていることを表面化させます。
それから,書き出したこと同士が,どのような位置関係にあるか考えましょう。
説明を入れたいときは,違いだけを書くなど,簡潔にしましょう。
EdrawMindを使った組み立て方
今回はテンプレート「組織図」を使いました。
詳しくまとめておきたいことは,page2に,吹き出しを使って書き込みました。
下の+を押すことでページを増やせます。
今回,取り上げられなかったサラリーマンだけの制度には,緑色で線を引きました。
色を使うことで,文字を使わずとも,視覚情報として違いを伝えられます。色の変更は,画面右に表視される「トピックスタイル」でできます。
まとめ
文字情報を,効果的に書き出すことの利点と方法は,ご理解いただけましたか。
EdrawMindを使えば,トピックごとの間隔を自動で修正してくれます。書き直しが非常に容易で,保存しておけば,後で修正もできます。
マインドマップをEdrawMindで楽しく作ってみてください。