数学は得意,苦手が大きく分かれる教科だと思います。
「式に当てはめて計算していくのは好きだけど,いつ場合分けするのかわからない」そんな方も多いのではないでしょうか。
私も「算数・数学はできない」という思い込みがあったものの,いつの間にか大学受験レベルなら楽しいと思えるようになりました。
今回はその数学の苦手を考える方法をマインドマップを使って紹介します。苦手の原因を掴んで,ぜひ,数学を楽しんで解いてほしいです。
何よりも,他の教科と比較しても,数学独特の難しさは,数字が並ぶことだと考えています。社会でも,英語でも,国語も,理科も(一部を除き),言語で成り立っています。
ですが,数学は数字を使って計算をしないといけません。
人それぞれ数学が嫌いな理由はあると思いますが,言語体系が異なることこそ,難しさの1つの原因だと思います。
それは前提として,私が考える数学が苦手になる原因をいくつか挙げていきます。アドバンスツールのブレインストーミング機能を使います。
思いついたことから書き出します。
そして,マインドマップを作りながらまとめていきます。
まずは大きく原因を分類できないか考えてみましょう。下記のように6つに分けてみました。
それから,各原因について深めていきながら,マインドマップに書き足していきます。
計算ミスをする
数学の得意・不得意に関わらず,誰もが直面する問題です。
計算ミスとはいえ,突き詰めていくと,それぞれの苦手があり,奥深いものですが,まずは計算ミスが減らせるように,必ず2度計算する,符号のミスがないかチェックなどをしましょう。
一度やってしまったミスは,気を付けていても,これからもする可能性があります。解答スペースにメモしておきましょう。
公式が使えていない
覚えられるまで毎回教科書を開いて確認したり,何度も書き写して覚えたりしましょう。教科書に戻って,なぜその公式になるのか考え直してみましょう。
一見単純なミスのようですが,試験では,教科書を見ることはできないので,公式を覚えていなかったり,間違って覚えていたりすると,0点になってしまう,重大な問題なのです。
思考がストップしている
数学が苦手な方に多いと思います。
「どうせ,当たらないんだから,時間をかけて考えても時間の無駄。さっさと解答・解説を見て覚えよう。」
もちろん,解答・解説を読むことは大事なことですが,頭を使って考えないと,いつまでたっても上達しないと思います。
最初は,公式もあやふや,計算ミスも多い,頑張ってもできないかもしれないという不安があって
,進まないこともあります。
もちろん,途中までヒントをもらっても良いです。手を動かして試行錯誤してみてください。
何度も何度も問題を解いて,考え続けているうちに,力がつきます。
そして,その力をどんどん鍛えていけば,応用問題も発展問題も考えられる頭になっています。
練習量が足りていない
そもそも数学に時間を割いていない場合と,時間を有効活用できていない場合があると思います。
やりたくないという方は,1問でも良いので数学に触れる時間を作りましょう。
前に習った範囲を忘れている
中学の「文字と式」を習うときに,足し算,引き算ができないと進みません。
それと同じく,「2次関数」を習うときに,「1次関数」の内容が抜けていては,理解は難しくなります。
単元中でわからないことを見つけることも大事ですが,一度これまでの範囲を遡って,あやふやな部分がないか,見直しましょう。
他にも,単元ごとの関連性を意識できていないことが,難しさの原因にもなります。
例えば,「二次方程式 Y=aX^2+bX+c」は,「一次方程式 Y=aX+b」とXの次数が違う。一次方程式は直線で,二次方程式になると曲線になるなど。
たくさんの単元があるように見えますが,学年を超えて,整理していくと案外少ないものです。少ないとゴールが見えやすく,やる気も上がりますね。
出題パターンを意識していない
最後に,出題パターンを意識していないというケースがあります。
「自分は出題者でないから,出題パターンなんて関係ない」とは考えないでください。立場を変えて見ることで,無限にあるように思える問題も,先が見えてくるものです。どのような問題があるのか,俯瞰的にみてみましょう。
小・中学校,高等学校の教科書・問題集,定期テストレベルの問題には出題パターンがあります。
問題には「出題パターンがある」ということを意識しながら,教科書の例題や問題集を何度も解いていくと,「これはあの問題の発展だ!」「このパターンは解いたことがあるぞ!」と新しく条件が加えられたり,考える範囲が増やされたりしても,解くことができます。
以上が,数学の「苦手」を突き止める方法です。マインドマップはこのようになりました。
皆さんも,自分の苦手をマインドマップに書き出して突き止めて,数学を楽しんでください。